6万7800年前の壁画か

― インドネシア洞窟で人の手型を発見、世界最古の可能性

6万7800年以上前に描かれたとみられる壁画が、インドネシアの洞窟で発見されたと、オーストラリア・グリフィス大学などの国際研究チームが発表した。研究成果は英科学誌『ネイチャー』に掲載され、現存する世界最古の壁画である可能性が指摘されている。


人の「手型」をかたどった壁画

今回発見された壁画は、人の手の形をかたどったもので、洞窟の岩壁に顔料を吹き付けて描かれたとみられる。
研究チームは、壁画の上に形成された鉱物層を分析し、少なくとも6万7800年以上前のものと推定した。

これが確定すれば、従来知られていた最古級の洞窟壁画を大きくさかのぼる発見となる。


人類の象徴的表現の起源を示す証拠

壁画は単なる装飾ではなく、

  • 自己の存在を示す象徴的行為
  • 集団のアイデンティティ表現
  • 儀礼や信仰との関連

を示す可能性があるとされる。

これまで、初期の芸術表現はヨーロッパを中心に発展したとの見方が強かったが、今回の発見は、人類の創造的行為がより早い段階で、広い地域に広がっていたことを示唆する。


今後の研究への影響

研究チームは今後、

  • 他の洞窟壁画との年代比較
  • 当時の人類の移動経路との関連
  • 使用された顔料や技法の詳細分析

を進めるとしている。

今回の発見は、人類史・芸術史の理解を根本から更新する可能性があり、学術界で大きな議論を呼びそうだ。


出典

日本経済新聞
「6.7万年前の最古壁画か インドネシア洞窟で発見 人の手型かたどる」
(2026年1月22日)

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