兵庫県神戸市の東神戸港に架かる「東神戸大橋」が1994年、開通した。
阪神高速5号湾岸線の一部として整備された同橋は、斜張橋としては当時日本で5番目の長さを誇り、関西地方では最大級の長大橋となる。
東神戸大橋の概要
神戸港東部を結ぶ都市高速橋
東神戸大橋は、神戸市東灘区の深江浜町と魚崎浜町を結ぶ都市高速橋で、港湾物流と都市交通の円滑化を目的に建設された。
主な概要は次の通り。
- 橋名:東神戸大橋(ひがしこうべおおはし)
- 所在地:兵庫県神戸市 東神戸港
- 路線:阪神高速5号湾岸線
- 車線数:片側3車線
- 全長:約885.0m
- 中央支間長:485.0m
橋梁構造と技術的特徴
日本有数の長大斜張橋
東神戸大橋は、3径間連続斜張橋の形式を採用している。
橋梁構造の主な諸元は以下の通り。
- 橋梁形式:3径間連続斜張橋
- 材料:普通鋼材
- 橋桁重量:約21,889トン
- 幅員:約24m
- 主塔高さ:約150m
- 桁下高:約28.4m
- 支間割:200.0m + 485.0m + 200.0m
これにより、大型船舶の航行を確保しつつ、長大スパンを実現している。
2層構造による交通処理
用地制約に対応した立体構造
東神戸大橋は、用地条件の制約から上下2層構造が採用された。
- 上層:下り線(神戸方面行き)
- 下層:上り線(大阪方面行き)
上層部には高欄照明が設置され、夜間の視認性と景観性にも配慮されている。
周辺施設と交通結節点
港湾・工業地帯を支える動脈
橋の周辺には、港湾・産業・防衛関連施設が集積している。
- 神戸市中央卸売市場 東部市場
- キユーピー 神戸工場
- 新明和工業 甲南工場
- ニップン 神戸甲南工場
- JFE建材工場
- サンシャインワーフ神戸
- 海上自衛隊 阪神基地隊
また、深江浜出入口・魚崎浜出入口を通じて市街地と直結し、
六甲アイランド大橋とも連携することで、湾岸交通ネットワークの中核を形成している。
なぜ重要なのか
神戸港物流と都市機能の強化
東神戸大橋の開通により、
- 神戸港東部の物流効率が向上
- 湾岸部と阪神間の移動時間が短縮
- 市街地交通の分散が進展
といった効果が期待されている。
港湾都市・神戸にとって、経済活動を支える基幹インフラの完成といえる。
今後への展望
阪神間湾岸軸の発展に寄与
阪神高速5号湾岸線の整備が進む中、東神戸大橋は、
大阪湾岸地域を一体化する交通軸の重要な構成要素となる。
長大橋建設で培われた技術は、今後の都市インフラ整備にも活かされていくとみられている。
まとめ
- 1994年、東神戸大橋が開通
- 当時、日本第5位・関西最大級の斜張橋
- 全長約885m、中央支間長485m
- 神戸港東部の物流と都市交通を支える重要橋梁
東神戸大橋は、1990年代の神戸都市基盤整備を象徴する存在として、その役割を担い始めた。


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